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リモートワークの日常に関する緊急実態調査へのご協力のお願い

ヘルスケアIoTコンソーシアム会員およびご関係各位

 

ヘルスケアIoTコンソーシアム
会長 東京大学 大学院教育学研究科 教授
山本 義春
PoC部会座長 大阪大学 大学院基礎工学研究科 特任教授
中村  亨

 

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることを受けて、全国に法律に基づく「緊急事態宣言」が出され、休業、自粛要請などで、皆様もお仕事や毎日の暮らしで大変ご苦労されておられることをお見舞い申し上げます。

さて、この状況下で、図らずも在宅勤務、テレワークなどのリモートワークを実施する企業が多くなりました。リモートワークは通勤の負担がなくなる一方で、

・運動不足、睡眠時間のズレ、生活リズムの乱れ
・コミュニケーションが少なくなり孤独感を増大
・上司や周りとの接点の減少による仕事の達成感の不足
・家事負担や家族との関係による心身のストレス
・仕事をはじめ外部接点から刺激が減少する一方で、新型コロナウイルス関連のネガティブ情報の増加による不安感の増大

など私たちの生活を大きく変え始め、その潜在的なメリットとともに、心身の健康等への影響も慎重に見極める必要があると考えます。

そこで、IoT技術で新たなヘルスケア社会システムの構築を目指す産学共同研究組織ヘルスケアIoTコンソーシアム(HIT)では、保有するHITプラットフォーム(アプリ・クラウドサーバー)を活用した、「リモートワークの日常に関する緊急実態調査」を下記の様な概要で実施したいと思います。是非多くの皆様にご参加のご協力をお願いします。

 

 

■狙い、目的

新型コロナウイルス問題の影響下で実施されているリモートワークも含めた直近の日常生活の実態に関し

・ヘルスケアIoTコンソーシアムが有するHITプラットフォームを活用して
・日常生活の変化やその心身への影響等を、スマートフォンを活用して調査し
・そのデータを多方面の専門家で分析考察することで
・より良いリモートワークの実現のために広くヘルスケアIoTコンソーシアム会員はじめ社会に役立てていただく

■実施期間

2020年4月22日から5月29日 ※実施期間を延長いたしました。
休日の影響を把握するために出来ればそのうちの2週間以上、毎日の実施をお願いします。それより短い期間でも、可能な限りのご協力をお願いします。

■調査方法および主な調査項目

ご自身のスマートフォンにインストールしたHITアプリを利用して、生活状況や心身の状態に関する質問に答えていただきます。頻度は1日4~5回程度、1回につき1分程度です。このように、日常生活の中でその時の状況を調査する手法は、EMA(Ecological Momentary Assessment)と呼ばれており、自覚していなかった気分や身体状態を把握することができます。HITではその手法に特化した日常実態調査専用のアプリを開発しておりますので、それを本調査で用います。質問項目は、まず調査開始時に年齢、性別、職種、家族構成等をお聞きします。毎日の質問項目には、睡眠と活動状態、気分、身体症状、日々の仕事のパフォーマンス等に関する複数の質問項目があります。

■対象および参加人数目標

HIT会員数とほぼ同じ100名を当面の目標にいたしますが、上限はありません。リモートワークに従事されている多くの方にご協力をお願いしたいと思いますが、同時にローテーション・出勤中心の方についても同様の調査をさせていただければと思います。なるべく広く周囲の方(HIT会員企業の皆さまに限りません)にお声がけいただければ幸いです。

■参加方法

下記「HITアプリ説明資料とEMA調査手順.pdf」をご覧いただいた上でご自身のスマートフォンにHITアプリをダウンロードいただき、端末識別名を設定した翌日から調査にご参加いただけます。アプリをダウンロード・インストールすることによりHITが匿名データを上記目的や関連する学術的な目的で使用することに同意していただきます。なお、個人を特定できる情報は一切いただきません。

HITアプリ説明資料とEMA調査手順.pdf(ダウンロード)

■データおよび分析研究結果の扱い

分析結果レポートを参加企業、参加者で共有いたします。具体的にはHIT開催イベントでの公開やレポートの共有をさせていただきます。将来的にはデータ自体の公開も考えております。

以上